HSPと

HSPを自覚した中年管理職プログラマの のっぴきならないノンフィクション

読書まとめ2020年2月分

月一の読書まとめ2020年2月分です。
読書メータのまとめ機能は先月分のみの適応なようなので今後は忘れないようにしたいです。
f:id:pocoshiki:20200307210805j:plain:w300

ここ数ヶ月はメンタルが低調で前向きな内容が多いビジネス書や自己啓発系を遠ざけています。(前向きな内容を読むと焦燥感が煽られ辛い。。)この辺は無理はせず、自分の性格や性質と受け入れてフィクション系、特にミステリーを多めに読んでいます。

最近、少しだけ気分が上向き技術書やビジネス書へを読みたい欲が出てきたので3月からの読書傾向が自分でも楽しみです。

今回も例によって読書メーターからコピペなので網羅されているだけです。読書メーターではネタバレ防止機能がありますが、このまとめコピペはその辺の配慮は一切無いのでご注意ください。


2月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:4245
ナイス数:438

ダーティ・ママ!ダーティ・ママ!感想
息子との生活のため手段を選ばず検挙していくシングルマザーの丸岡高子と、(ベビーシッター役として)異動してきた新人刑事長嶋葵が事件解決をしていく物語。探偵役が高子ということになるがミステリー感はかなり薄め。破天荒な高子といつも巻き込まれる葵(と周りの登場人物達)の構図を楽しむのが本筋のように思われた。まさしく書籍名の通りかなりダーティで、このノリを受け容れることができるかが重要。私は残念ながら葵に同情してしまって高子は最後まで好きになれなかった。
読了日:02月01日 著者:秦 建日子

まなの本棚まなの本棚感想
女優の芦田愛菜さんのオススメ本を紹介した1冊。自分の中では芦田さんは天才子役の印象で止まっていたのだが本書を読むことで読書家の一面を見ることができ、年齢を重ね成長している様を知ることができた。仕事や学業の合間に凄まじい量の読書していることが垣間見え、興味を引く紹介文もあいまって何冊か読みたいと思える本が見つかった。芦田さんの品の良さや知的な感じはご両親の教育も然ることながら読書が大きく作用しているのだろうなと感じた。率直に自分の同じ年齢の時と違いすぎて(芦田さんが大人すぎて)ビビります。笑
読了日:02月02日 著者:芦田 愛菜

ボッコちゃん (新潮文庫)ボッコちゃん (新潮文庫)感想
ショートショートが好きにも関わらず今まで著者の書籍は読んでおらず初。切り口の鋭い物語や二捻りくらいした物語等とても読み応えがあり、そして古さを一切感じず楽しめた。特に親善キッス。オチからの「ということはつまり・・・」の感じが良かった。こういう少し考えて物語の構造を把握するショートショートは初めてで新たな楽しみが増えた。
読了日:02月11日 著者:星 新一

毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で毎日やらかしてます。アスペルガーで、漫画家で感想
KindleUnlimited。アスペルガー学習障害&注意欠陥/多動性障害の著者による自身の経験漫画。書籍名の通り、かなりやらかしている内容(ガスコンロつけっぱなし、バイク炎上、車破壊等 命に関わるものも多い)。個人的に他人にも迷惑が掛かっているレベルのやらかしが淡々とコミカルに書かれている所に今後のやらかしの兆しを感じ申し訳無いが少し恐怖を覚えてしまった。障害というより著者の感性とあわない感じ。が、続巻を見たらきっと読んでしまいそう。
読了日:02月11日 著者:沖田×華

宇宙の声 (角川文庫)宇宙の声 (角川文庫)感想
宇宙を舞台とした中編2編が収録。内容的には2編とも読みやすく優しい内容(物語上はヘビーな展開はある)で将来子供と一緒に読みたいと感じた。物語上、何か問題が発生しても数行後には問題が解決するテンポの良さにはびっくりした(笑
読了日:02月11日 著者:星 新一

サマータイムリバースサマータイムリバース感想
KindleUnlimited。殺人事件直後から物語が始まり、かつSF要素が入った斬新な設定。殺された仲間達を悪魔が生き返すものの(この辺がSF)その中には犯人が含まれており、そして意外な真相へ・・・といった内容。中編程度の長さで最後まで楽しんで読めた。意図的なのか割と序盤でコイツが犯人なのでは?という怪しい描写が多々あり結果的にそのままの真相だった。しかしこの物語はどちらかというと真相よりも書籍名の回収こそが肝であるため面白さは損なわれなかった。著者の別の書籍も読もうと思う。
読了日:02月12日 著者:赤井五郎

おつぼね! ! !おつぼね! ! !感想
KindleUnlimited。会社のお局勢を中心した4コマ漫画。主人公がお局に足を踏み入れかけの立ち位置なのが面白く、色々な葛藤や状況にクスりときた。しかし主人公と若手男性社員の親睦の深まるきっかけがデスクリムゾンだったのは予想してなかった。確かにクソゲーの超メジャータイトルではあるけどさ・・・(笑)読後感がとても良かった。
読了日:02月15日 著者:あゆお

はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児はざまのコドモ 息子は知的ボーダーで発達障害児感想
KindleUnlimited。知的障害と正常知能のはざまの知能指数をもつ知的ボーダーは学校や生活が困難なのに障害認定されず支援を受けることが出来ない。そんな問題を抱えたヨシ君の実話漫画。とても考えさせられる内容で読後ずっと心が重い状態になった。周りの理解が重要なのはいうまでもないが、驚いたのは医師側もあまり協力的では無い場合があるということ。主人公もヨシ君も特別支援学級を希望しているのに制度がそれを許さないといった大きな問題を知ることができて良かった。
読了日:02月15日 著者:沖田×華

タイムマシンを教えるためにタイムマシンを教えるために感想
KindleUnlimited。タイムマシンを絡めたSFミステリ。超国家機密扱いでタイムマシンが存在する未来から整備者が無許可でマシンを使用してしまう。どうやら過去のある事件に理由があり・・・。といった物語。個人的に好きなジャンルで面白かった。時系列を表で書いたりした方が楽しめると思う。登場人物の高校生2人は別シリーズでも登場するようで私は本作がシリーズ初のため多少わかりづらいところがあった。あと終盤の小屋の描写の意味が読み解けなかった。小屋には一体何が・・・?(本作内でわかるようになってる?)
読了日:02月15日 著者:赤井五郎

ふらりと寄席に行ってみようふらりと寄席に行ってみよう感想
寄席という言葉は伊集院さんのラジオで知り(「黒柳徹子の寄席、徹子の部屋」的なネタハガキだったと記憶)、なんとなくホームスタジアム的な要素の認識だったがメンタルが落ち込こんでいる今、新たな楽しみを発見出来るかも?と期待し知見を得るため本書を手にとった。寄席、歴史、芸の種類、古典落語、落語家と網羅的に紹介されていて私のような知識が無い者の入門書にぴったりと感じた。是非寄せに行ってみたい。
読了日:02月15日 著者:佐藤 友美

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)感想
登場人物は同じでヒロインとの関係性が違っている2つの物語が並行して展開する構成。2つの物語の関係性はなんとなく中盤くらいから匂わせつつ先の気になる展開は流石だなと。主要人物の3人はどれも自分とは感性があわず強いて言えばライバル(親友)に感情移入。最後の手紙が切なかった。
読了日:02月18日 著者:東野 圭吾

いけないいけない感想
蝦蟇倉市にある自殺の名所「弓投げの崖」を舞台とした4つの物語。各物語で発生する出来事について、ある程度は謎が解かれるものの、それでも絶妙に謎が残る構成で本当の真相に辿り着くには各物語の末尾にあるイラストから読者が考察する必要がありとても面白かった(ゲームでいうと「ひぐらし」の出題編のような感じ)。また著者の別作品の影響か、根底に潜む底知れぬ狂気やおどろおどろしさを常に恐怖を感じる作品だった。2つ目の物語は読み返してもイマイチ理解できず。。
読了日:02月18日 著者:道尾 秀介

ミステリー・アリーナ (講談社文庫)ミステリー・アリーナ (講談社文庫)感想
嵐で孤立した館で起きた殺人事件(作中作)の真相に挑むミステリーのプロ達が参加する番組の物語。館の進行と番組での推理披露が交互に展開される構成。事件の真相もさることながら、この小説自体がどういうオチをつけるんだろう?と気になる展開でとても楽しめた。なんとなく不穏な感じは序盤からしていて終盤でスッキリとまとまる構成はすごいなと感じた。真に理解するにはもう一度読み直さないと駄目系かもしれない。
読了日:02月23日 著者:深水 黎一郎

ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)ポイズンドーター・ホーリーマザー (光文社文庫)感想
母娘、姉妹、男女等の関係性の短編集。期待通り(笑)全編胸糞で読後感もズッシリと重い気持ちになった。似たような毒親描写があり、この物語の母親はどの毒親だっけ?と少し混乱してしまった。個人的なベスト(ワースト)胸糞はマイディアレスト。私自身猫を飼っておりこの物語の登場人物達の猫の飼い方と扱いが雑すぎて物語の本筋とは違う箇所で腹が立って仕方なかった。(本当に本筋とは関係ないです)
読了日:02月23日 著者:湊 かなえ

もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術もっと幸せに働こう 持たざる者に贈る新しい仕事術感想
確かTLで知った書籍。ロジカルシンキングPDCAや目標の決め方、未来からの逆算、そして何より肝心なのは好きな事をビジネスにするといった(今まで読んだ書籍の中では)王道の内容。ただ著者のまじめさや人柄が影響しているのか、とても受け入れやすく頭に入ってきやすかった。やはり重要なのは抽象的な知識を具体化(アウトプット)し、そして振り返ることのようだ。良書。個人的に「持たざる者」のくだりは特に必要は無かったような気がしないでもない。
読了日:02月24日 著者:MB

彼女は頭が悪いから彼女は頭が悪いから感想
現実に起こった事件から着想された小説で作中人物の行動や心情は作者の創造に基づくとのことなので基本的に創作目線で読み進めた。作中の東大生達(親含む)の行動や考え方はかなり胸糞。一方で主人公の美咲を素直で純真な感じを表現したいためか事件発生までがかなり長く、しかも長い割に美咲の悪気のない空気の読め無さがちょっと苦手に感じてしまい、結果最後まで一歩引いた目線で読了となった。美咲をこういった性格にしたのは何か意図があってのことと思うが個人的には感情移入の妨げになった。
読了日:02月27日 著者:姫野 カオルコ


読書メーター