HSPと

HSPを自覚した中年管理職プログラマの のっぴきならないノンフィクション

読書まとめ2020年7月分

月一の読書まとめ2020年7月分です。
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育児は何とかペースを掴めて若干の落ち着きを感じています。(夜泣き一つで吹っ飛びますが笑)

読書をするようになってから感じていたことですがアウトプットの重要性です。どのビジネス書にも大体書いてあり、今月読んだ「インプット大全」でもアウトプット前提で物事を行うことでインプットとの良いスパイラルが築けるとありました。

特に私は技術職なのでアウトプットは超重要な職種です。(これまでアウトプットするのが怖くてインプット過多でした)育休中で若干の落ち着きがある今、何かアウトプットしたく新たにブログを作成しました。

現状のこのブログで書くことも考えましたがこのブログは私の内面だったり日記的なことを書きたく(書けてないけどね!!)カテゴリが全く違うと感じたため分けました。(あと、読書も微妙にカテゴリが違う気がするけどそれは許してください)細々とやれたらいいなと思います。

今月印象に残った書籍は「トギオ」です。読んでて色々と頭がついていかない内容でミステリーの賞を受賞した作品なのに所謂ミステリーらしい要素は微塵も感じず、異質の空気感を感じる作品でした。読後あの世界観にハマってしまっている自分に気付きました。オススメはできないですが興味があれば是非!

今回も例によって読書メーターからコピペなので網羅されているだけです。読書メーターではネタバレ防止機能がありますが、このまとめコピペはその辺の配慮は一切無いのでご注意ください。


7月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:3714
ナイス数:320

学び効率が最大化するインプット大全学び効率が最大化するインプット大全感想
効率的なインプットについての様々な手法や考え方が網羅されていた。アウトプットとインプットは表裏一体でこれらを良いサイクルを回すことが自己成長を加速させることになるとのことでインプットの本でありながらアウトプットの重要性が説かれていたのが印象に残った。そのため本書は同著者の「アウトプット大全」を読んでいることがやや前提ぽい感じがあり、あらかじめ読んでおくと良さそう。(私は未読)
読了日:07月09日 著者:樺沢紫苑


オブジェクト指向でなぜつくるのか 第2版オブジェクト指向でなぜつくるのか 第2版感想
第1版を10年以上前に読んでいるが、ふと更新箇所が気になり読み進めた。相変わらず明快な内容でオブジェクト志向基礎本としては(個人的に)最良の書籍と感じた。特にオブジェクト指向のプログラミングの側面と整頓の側面についてしっかり言及されていた点が良かった。冒頭に書いてある「混乱したまま理解しようとするから難しく思える」を解決できる構成になっていた。追加箇所と思われる関数型言語についても思ったよりガチ目な内容でお得感満載。
読了日:07月12日 著者:平澤 章

藤原和博の必ず食える1%の人になる方法藤原和博の必ず食える1%の人になる方法感想
「経済的価値を重視するか否か」と「権力志向が否か」のマトリクスから4つの領域に分類しタイプ別に自分の希少価値を高める条件が記されていた。4つのタイプは力、技、つながり、好きの4タイプで1つのタイプにつき7つの条件を満たせば100人に1人(1%)の価値のパーソンとなり、あわせて別タイプの条件を満たせばさらに10000人に1人となり希少価値はさらに上がる。7つの条件のうち最初の3つは共通で、それぞれのタイプ毎の条件は4つ目から。自分は技か好きだと思っているけどそこまでの高い意識は無く「うーん」といったところ
読了日:07月14日 著者:藤原 和博


セブン殺人事件 (双葉文庫)セブン殺人事件 (双葉文庫)感想
宮本刑事部長と佐々木警部補、2人の名前から宮本武蔵佐々木小次郎にたとえられるライバル同士。そんなコンビが7つの殺人事件に挑む物語。最初、推理をするつもりで読んでいたが物語終盤で初出しの重要要素が出てきたりして(例:雨女設定等)読者が推理しながら読み進めるのは苦しい印象。事件の進展とコンビのやりとりを楽しむことに比重を置いたほうが良いと感じた。事件はどれもビターな結末で個人的には好きな読後感。探偵役の2人があまりキレキレでなくて人間味があるのは良かった。全体的に推理小説としてはインパクト弱め。
読了日:07月18日 著者:笹沢 左保


関数型プログラミングに目覚めた!IQ145の女子高校生の先輩から受けた特訓5日間関数型プログラミングに目覚めた!IQ145の女子高校生の先輩から受けた特訓5日間感想
主人公セキヤとIQ145の先輩サクラのやりとりがラノベ調で展開し、関数型プログラミングを知ることが出来る内容。が、この「知る」の意味が私の想定を超えた内容になっていて宣言型の根底ある哲学や思想、物の見方、捉え方、考え方が中盤から後半にかけて「これでもか!」という形で叩き込まれる。正直な所、私の浅い器では抱えきれない内容で「これって技術書だよな?」とふと我にかえることもあった。終盤にFRPやReactに触れられていて思想的なことを知ってから読むと違った観点になるなと思った。総じてヘビーノベル。
読了日:07月20日 著者:岡部 健


オブジェクト指向でなぜつくるのか 第2版オブジェクト指向でなぜつくるのか 第2版感想
再読。初見の際に13章の関数型言語についてがいまいちピンとこず、別書籍で関数型言語脳になった(と思う)ので再び。初見時よりはかなり読み解けて学ぶことが出来た。特にカリー化と場合分け&再帰でループ(forやwhileは使わない)の基礎を理解できて良かった。本書籍がオブジェクト指向を扱う書籍のため、この章までずっとOOPについて記述されており13章から全く違うパラダイムに触れられるため初学者は一旦切り替え時間を取るのをオススメかなと思った。
読了日:07月22日 著者:平澤 章


そして誰かいなくなった (講談社文庫)そして誰かいなくなった (講談社文庫)感想
アガサ・クリスティの名作を意識した作品。豪華クルーザー上で1人また1人と殺されていく。オマージュ元が元だけに全編通して予定調和感が強く予想通りの展開が繰り広げられた。終盤に真相とちょっとしたオチがあり、タイトルの意味がそこで初めて分かる仕掛けは面白かった。が、舞台構成や展開が大味で、登場人物達にもほとんど感情移入できず、そもそもこんな回りくどい計画して実行するか??(しかも失敗してる)と思わずにはいられなかった。
読了日:07月25日 著者:夏樹 静子


僕が殺された未来 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)僕が殺された未来 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
主人公高木が想いを寄せる小田美沙希の失踪事件を調べはじめた矢先、60年後の未来から少女ハナがやってきて高木と小田はこの事件で殺されるという。想定した未来を防ぐため高木とハナの調査が始まる。といったストーリー。全体的に明るい文調で読みやすく面白かった。ハナのタイムトラベルがむしろ事件をややこしくする系かと思ったけど本筋の事件は軸としてぶれることなく存在しその辺りも理解しやすかった。ハナや佳菜の魅力の反動で小田がまっっっっったく魅力的じゃないのでそこだけ入り込めない感じ。(命張るほどじゃ無くない?的な)
読了日:07月25日 著者:春畑 行成


リモートワークの達人 (ハヤカワ文庫NF)リモートワークの達人 (ハヤカワ文庫NF)感想
37シグナルズが2013年に発行した書籍をコロナ禍の情勢にあわせて急遽文庫化とのこと。リモートワークのメリットデメリットについて網羅的に書かれている。文化の違いは多少あると思うが日本にも大体当てはめることができると思う。巻末の解説にあった「リモートワークの最高の恩恵は今までの無駄だったものをさらけ出して、重要なものと向き合えること。仕事とは会社に行くことではなく価値を生み出すこと。」というまとめが本書の内容をよく表していて、とても良いなと思った。
読了日:07月26日 著者:ジェイソン フリード,デイヴィッド ハイネマイヤー ハンソン


トギオ (宝島社文庫)トギオ (宝島社文庫)感想
主人公の自伝的内容・・・なのだが、我々の世界とは似て非なる独自の世界観が読み手に特に説明の無いまま、癖のある主人公と癖のある展開で書ききられているという、なんとも難解で読むのにエネルギーを使う強烈な作品だった。私のようにトリック、どんでん返し、真相等の一般的(?)なミステリーを楽しみにしている読者には全くオススメ出来ない内容に感じた。強烈な魅力のある本作だが、なぜこの作品をこのミスに応募した?そしてなぜこのミス大賞を受賞させた??と疑問に思ってしまった。(応募はともかくとして大賞受賞は本当に謎)
読了日:07月28日 著者:太朗 想史郎


余命10年 (文芸社文庫NEO)余命10年 (文芸社文庫NEO)感想
著者が作品内と同じ病気で亡くなられていることから、あまり率直な感想を書きづらいのだが個人的にはあまり刺さらなかった。趣味方面、漫画方面、恋愛方面、家族方面、闘病方面、それぞれの要素は書かれるものの、どれもあまり深堀りはされず各要素間でのリンクもあまり無く物語の奥行きや深みをあまり感じることができなかった。一つの大きな物語というよりかは細かいエピソードがただ連なっているだけな印象。2007年刊行の書籍なので、もしかすると当時流行った携帯小説的なフォーマットにあわせたのかもしれない。
読了日:07月29日 著者:小坂 流加



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