HSPと

HSPを自覚した中年管理職プログラマの のっぴきならないノンフィクション

読書まとめ2019年11月分

あっという間に年末ですね。
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月一の読書まとめ2019年11月分です。仕事がデスマ突入でメンタル低調状態が続いています。(現在進行系)

そんな精神状況でも読書は続けられているので完全に自分の中に習慣として根付いたのかなー?と感じています。

振り返るとメンタルが落ち込んでいる時はビジネス書や自己啓発といったタイプの書籍は避ける傾向がみられますね。推理小説が多めな月となりました。

メンタル低調な中、堀江貴文さんのゼロは背中を押してくれる内容でかなりの良書でした。

今回も例によって読書メーターからコピペなので網羅されているだけです。読書メーターではネタバレ防止機能がありますが、このまとめコピペはその辺の配慮は一切無いのでご注意ください。


11月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:5981
ナイス数:457

人生が変わる読書術人生が変わる読書術感想
様々な読書術のカタログ的な内容。私がこれまで読んだ読書術本の中では『読書は「アウトプット」が99%(藤井孝一)』や『読書の技法(佐藤優)』の一部とほぼ同内容が紹介されているのは確認した。恐らく様々な読書術本を読み、取りまとめたのだと思う。読書術本は作者の並々ならぬ読書への思いが論旨となり結果として手法や思想の紹介となるものが殆どで、だからこそ感銘を受けることが多い。本書は結果としての手法紹介が多いため正直響かない項目が多々あった。深みのある読書術についてはやはりそれぞれの読書術本を読んだ方が良いと感じた。
読了日:11月02日 著者:吉田 裕子


精神病院の勤務者が教えるモラハラ対策あなたを傷つけるあの人は自己愛性人格障害かもしれない精神病院の勤務者が教えるモラハラ対策あなたを傷つけるあの人は自己愛性人格障害かもしれない感想
KindleUnlimited。モラハラを頻繁に行ってくる相手はもしかすると自己愛性人格障害かもしれないらしい。本書ではその性質を説明している。別書籍で読んだ相手を無力化して支配するといった典型的な例といった印象。この手の人物が周囲にいると非常にキツイな思う。本障害の厳しいところは本人に病識が無いところで、それ故治療も期待できないといった点にあるようだ。対策は「逃げること」とまとめられており、つまるところ回避行動しか無いという点も絶望度が高い。コンパクトなページ数のためさっくり読める。
読了日:11月02日 著者:精神病院勤務者チーム


社会人大学人見知り学部 卒業見込 (ダ・ヴィンチブックス)社会人大学人見知り学部 卒業見込 (ダ・ヴィンチブックス)感想
お笑い芸人オードリー若林さんの著書。「社会」(自分の周りの環境や生活)について考えや悩みが書かれたコラム集。物事に対する考え方がとても敏感で繊細で、本人のマインドが垣間見えてとても面白かった。こじらせ系(私もやや該当)の人は何か得て考える切っ掛けになると思った。若林さんの内面的なエピソードがほぼ全てで、びっくりするくらい相方の春日さんの名前が出てこないので「本書はこういう構成なのかな?」と思っていたが、コラムの最終話のタイトルが「春日」で相方について「憧れている」で締められておりグッときた。
読了日:11月03日 著者:若林正恭


答えはすべて本に書いてある答えはすべて本に書いてある感想
「自分がイヤになるとき」「対人関係に悩んだとき」といった悩みに対しての答えは「本に書いてある」とし、様々な悩みのケースに答えが書いてある書籍を紹介するといった内容。著者の紹介文がシンプルで読みやすく何冊か読みたい本が見つかり楽しみが増えた。
読了日:11月03日 著者:川上 徹也


殺人鬼〈2〉―逆襲篇 (新潮文庫)殺人鬼〈2〉―逆襲篇 (新潮文庫)感想
前作「殺人鬼」の続編。前作の殺人鬼が再び惨劇を巻き起こすスプラッタホラー。前作よりもミステリー要素は薄まり、とにかく殺人殺人殺人。登場人物の殆どが凄惨に殺される。ミステリー要素を期待していたので、ちょっと想像と違ったが私はグロ大好物でもあるので面白かった。序盤に肉塊となった娘を母親に食わせるという展開と、中盤の看護師に塩酸を飲ませる展開が印象に残った。(それ意外はちょっとイマイチ。刃物や馬鹿力系の殺人方法が多すぎで単調な印象。臓物だせば良し的な。。)殺人鬼3も出す想定があるっぽく(?)気長に待ちたい。
読了日:11月04日 著者:綾辻 行人


ぼくにはなにもないぼくにはなにもない感想
KindleUnlimited。大人の絵本といった風情。「ぼくにはなにもない」からはじまり、ただ只管に「○○がない」といった感じでネガティブな内容で綴らていく。中盤くらいから趣が変わり「なにもないがある」といった形でほんの少しだけ前向きになり、幸せを感じる事柄が描かれる。とてもやさしい内容で色々な事に疲れてしまった人が少しだけ肩の力を抜くことができる内容だと思う。
読了日:11月05日 著者:齋藤 真行


スカウトマン直伝!究極のモテ男バイブル 五分で読めるシリーズスカウトマン直伝!究極のモテ男バイブル 五分で読めるシリーズ感想
KindleUnlimited。書籍名と絵柄のメンナクっぽさから即読み始めた。トンデモ脚色を期待した斜に構えた目線で読んでいたが、かなりまともな内容でモテはあまり関係なく、女性とのやり取りを円滑にするためにとても参考になる内容だった。特に女性の多い職場で勤めている男性は読むと少し立ち回りのヒントになりそう。個人的にはマインドセット(アフィメーション)の項目は説得力があった。そして独特な絵がクセになり謎の前向き感が得られた笑。10分くらいでサックリ読めるのも良し。
読了日:11月05日 著者:Rio


お前たちの中に鬼がいるお前たちの中に鬼がいる感想
KindleUnlimited。謎の地下室で始まる極限の脱出ゲーム(Amazon紹介より)。主人公を含め6人の登場人物の中に「鬼がいる」という設定で「誰が鬼なのか」と「脱出方法」が主軸となり物語が進行する。自由に行動できるのは1人のみで残りの5人は拘束されており、1時間毎に行動できる人物が変わるルールがある(行動できる人物が拘束されている人物を解放することは可能)。最初は情景描写の拙さからイマイチかと思ったが、設定が面白く一気に読了してしまった。同じ設定で違うシナリオも見たいと思った。良作
読了日:11月09日 著者:梅原 涼


ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していくゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく感想
Twitterで強めな発言されていたり、動画やTVでのアッパーな内容から自分の性格的に堀江さんの書籍は凹む内容っぽそうと避けていたが、本書を読んで本当に勝手な印象だったと反省。小さな成功体験(イチ)を重ねて自信をつけ地力を底上げしようと、優しく背中を押してくれる内容で、ロジカルでわかりやすい文章構成なのも相まってとても感銘を受けた。やりがいは「見つける」では無く「つくる」。「悩む」は複雑にする行為。「考える」はシンプルにする行為。といった改めて語られるとハッとする内容で物事への向き合い方のヒントを得られた
読了日:11月09日 著者:堀江 貴文


のはなしのはなし感想
伊集院光さんが2001年~2006年までtu-kaで配信していたメルマガをまとめたエッセイ。日常の事柄や思い出を面白く展開していて面白く読めた。(感覚的にはファミ通コラムの日常版といった感じ。)私は伊集院さんの深夜ラジオは時々聴くくらいのライト勢だが、コラム内容が当時ラジオで語られていた項目があったりして連鎖的にその時の自分の環境を思い出したり(あの時はこんな事があったな~的な)ノスタルジックな気持ちになった。それこそ本編の「路地裏」の話とリンクしたような感覚でどこか切なさを感じている。
読了日:11月10日 著者:伊集院 光


のはなしさんのはなしさん感想
伊集院光さんが当時配信していたメルマガをまとめエッセイ第3弾。相変わらず日常の面白観点や当時の思い出等が綴られており面白い。本書は配信順で収録されているわけではなく完全に担当任せのようで、そのおかげかどの巻、どの話からよんでも安定している印象。本書でもラジオで語られた内容とリンクすることがあり当時を思い出す感覚を味わえた。
読了日:11月10日 著者:伊集院 光


心が晴れる生き方アドバイス心が晴れる生き方アドバイス感想
仕事、人間関係、不安、迷い、悩み、恋愛等様々な事柄に対して著者からのアドバイスが書かれている。齋藤孝さんの書籍はこれまで数冊読んでいるが、こういった趣の書籍も書いることに驚いた。内容としては著者がこれまで書いていることだったり他のビジネス書と被った内容だったりで振り返りに役に立った。本人の写真も多くファン向け?のまとめ本的な立ち位置なのかもしれない。
読了日:11月11日 著者:齋藤孝


レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか―するどく見抜き、ストレスがなくなる心理術レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか―するどく見抜き、ストレスがなくなる心理術感想
大人のクイズ本といった印象。「仕事ができるのはAとBどちらか?」といった出題があり、読者はイラストAとBから選び解説を読む流れ(仕事ができるのはB。理由は~)。心理的な見解は参考になる一方で結構強引なこじつけな気がする問題が多々あった。あと、本の構成が「問題」→「解説」→「イラスト」といった掲載順になっており、読者は問題を読んだ後、自身で解説を飛ばしてイラスト見る必要がありこれが結構面倒だった。(ついつい流れで解説読んじゃう。)ページ数削減のためかもしれないがここはイマイチ。
読了日:11月11日 著者:内藤 誼人


女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)感想
クラスのカースト女王マキ。頂点に立つ彼女はやりたい放題だったが、東京からの転校生エリカの出現で激しい権力戦争に。夏祭りの日、2人の女王に悲劇が・・・といったミステリー。「子供目線」「教師目線」「真相」の3部構成。いじめや権力争いといった陰々滅々としたクラスの情景が描かれ真相が明らかになった後も、むしろ色々とわかった上で気分は晴れないというパーフェクトに陰鬱な内容(笑)。この手のジャンルは登場人物がカタカナ表記されている時は何か「仕掛けがある」と察し気をつけて読んでいたが4割くらいしか見抜けなかった。
読了日:11月11日 著者:降田 天


プログラマー現役続行 (技評SE新書)プログラマー現役続行 (技評SE新書)感想
プログラマ(エンジニア)35歳限界説が通説の中、生涯プログラマとして生きるための心得が説かれていた。職人として7段階のレベル項目が記されており、自分は良く見積もって5かなぁと思った。(5の下と5の上では大分スキル差はあるが、正直「好き」であれば割と到達できると感じた。ただ6からは本当に職人の領域で5からかなりの差があると思った)。本書が発行されてから10年以上経過している現在、私の業界では35歳以上はかなり多く、説は全く当てはまってはいない。が、著者が書いている通りレベル3、4のPGが圧倒的大多数に感じる
読了日:11月13日 著者:柴田 芳樹


「大人になりきれない人」の心理 (PHP文庫)「大人になりきれない人」の心理 (PHP文庫)感想
心の成長が止まったまま年齢を重ねた大人を「五歳児の大人」と定義し、そんな大人の心理状況や考え方が記されていた。前半の「自分は我慢して育ったから我慢しない人が許せない」的な思考は自分もかなり当てはまり、五歳児の大人に該当する項目が結構多く振り返りに役にたった。中盤くらいから著者の論調に熱が入ってきて「五歳児の大人にとって普通に生きる事は地獄なんだよ!!!」といった主張がかなり繰り返されて、本書は「五歳児の大人」がターゲットなのか、「その周りの人々」がターゲットなのか途中からわからなくなってしまった。
読了日:11月14日 著者:加藤 諦三


ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21)ひとりぼっちを笑うな (角川oneテーマ21)感想
KindleUnlimited。蛭子さんの行動理念が書かれていた。生きていく上での自分の考え方と8割方一致していて驚いた(蛭子さんのネガティブさを少し減らして行動力を大幅に下げたのが私といった印象)。内向的な人には自分の内面を再確認するのにオススメできる。一方で外向的な人には一切意味不明な内容かもしれない。他の人が書きづらい事をはっきり書いたりしてる点(子供より妻が大事)は清々しさを感じた。本書を読んだ後で路線バスの旅等の蛭子さんの(いい意味で)クズムーブを見ると「やっぱモノが違う」とより一層感じたりも。
読了日:11月16日 著者:蛭子 能収


Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)感想
おぞましい因習が残る残る青森県P集落。「私」は同僚教授・三崎忍に同行し20年ぶりに帰郷する。雪で閉ざされた縁切り寺で連続殺人事件が発生し・・・といった内容。てっきり語り手が探偵役と思いきや、もっともっと重要な役回りで面白かった。色々な設定やてんこ盛りで頭の中で整頓するのが大変だった。殺人事件はベースにあるものの、どちらかというと登場人物に対する謎の部分がメインな印象だった。あと、集落物の雰囲気が自分はとても好きだということがわかった。(なんともいえない湿度の高い感じ・・・)
読了日:11月16日 著者:矢樹 純


さよならドビュッシー (宝島社文庫)さよならドビュッシー (宝島社文庫)感想
ピアニストを目指す遥が火事に遭い全身大火傷を負う。それでもピアニストを諦めずにレッスンに挑む。しかし周囲で不吉な出来事が発生する・・・といった音楽ミステリー。物語の展開がテンポよくとても面白かった。が、本書の帯に妻夫木聡の「最後にどんでん返しがあってね面白かったです」といったネタバレコメントがあり、「どんでん返しあるの確定かぁ・・・」と疑った目線で序盤から読み進めてしまい、かなり最初の方で核心部分は見抜けてしまった。妻夫木め・・・(言い掛かり)。そうでなくても核心部分は違和感からピンとくる人は多そう。
読了日:11月20日 著者:中山 七里


つけびの村  噂が5人を殺したのか?つけびの村  噂が5人を殺したのか?感想
2013年7月、山口県限界集落で発生した殺人事件のルポ本。著者が集落に赴き、歴史や人間関係、村の環境等あらゆる面から取材を進めていく内容。関係者はほぼ全員どこかズレた感じに描写されており何とも言えない怖さがあった(読み物として面白くするために誇張はあるかもしれない)。私は本事件に関してはまとめイトで見た程度の知識しかなく「村人による犯人への嫌がらせが原因で発生した事件」といった印象だったが認識は改まった。終盤ある村人が事件の真相を語るが、その内容は個人的には背筋が寒くなるものだった。(肯定的な意味で)
読了日:11月24日 著者:高橋ユキ(タカハシユキ)


眠りの牢獄 (講談社文庫)眠りの牢獄 (講談社文庫)感想
おすすめミステリを紹介しているサイトで見かけて面白そうだったので手にとった。主人公と友人2人が「密室に閉じ込められる物語」と「交換殺人の物語」が同時進行で展開する。結末は良い意味で小粒にまとまった印象。今回も、相変わらず一人称「僕」には騙された。
読了日:11月28日 著者:浦賀 和宏


そして扉が閉ざされた (講談社文庫)そして扉が閉ざされた (講談社文庫)感想
亡くなった元カノの母親から主人公含む男女4人が地下シェルターに閉じ込められる。脱出を試みながら元カノの死の真相を推理していく展開。本書の前に似たような設定の密室ミステリーを読んでおり2冊連続の密室系だった。個人的にはこちらの方が好きな内容。展開が面白くグイグイ引き込まれた。もちろん真相は見抜けなかった。(涙)
読了日:11月28日 著者:岡嶋 二人


新装版 星降り山荘の殺人 (講談社文庫)新装版 星降り山荘の殺人 (講談社文庫)感想
本書の表紙にある雪山のコテージ郡のクローズドサークルなミステリー。本書は章の頭に著者の声(?)のような注意書き(「この章には重要な伏線があるよ~」的な文)が書かれており、それがかなり新鮮だった。そして、まさかこの注意書きがミスリードに繋がるとは思ってもみなかった。確かに「探偵が登場」し「犯人では無い」。一瞬トンデモ展開で本当に宇宙人が犯人説を考えたけど流石にそれは無かった。
読了日:11月28日 著者:倉知 淳

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